寒中お見舞い申し上げます。
今年もよろしくおつきあいください。
年始めの啓発講演は、(社福)南高愛隣会 松村真美常務理事の「生きる誇りへの、挑戦。~南高愛隣会での実践」でした。昨年度に続いて、おいでいただきました。
特に、今年は、全体テーマとの関連もあり、「ぶ~け」の活動を主にお話いただきました。
「ぶ~け」は、障がいのある方たちの「ふつうの場所で愛する人との暮らし」を実現するために、登録者同士の出会いのチャンスを創り、交際が始まった後も、交際のフォローアップや、愛する人との暮らしづくりを応援するサービスです。会員からの要望に応じて、①出会い・恋活(婚活)のサポート、②夫婦・パートナー生活の応援、③子育てサポート、④自分磨き・スキルアップスクールの開催など、4つの支援を提供しています。また、恋活パーティーや会報の配布など、様々な活動を通じて、会員同士の情報交換や仲間作りを促進しています。「ぶ~け」の基本的な姿勢は、「障害の有無に関わらず“人を愛する”ことを尊び見守っていく」ことであり、本人たちの思いを大切にし、本人たちにとっては、パートナー生活と結婚生活は同じであり、「愛する人との暮らし」という表現に統一をはかることを目指しています。「ぶ~け」は、平成15年に発足し、12年間法人独自に愛する人との暮らしを支援してきました。利用者からの要望が高く、事業として継続することになり、平成26年7月からは契約制になりました。「ぶ~け」は、障害者総合支援法にはないサービスであり、会費と利用料金が必要となります。
感想のいくつかを列記すると、
【ご家族】
・息子の将来のことを考えたことがなかったことを反省しています。私が大病して、今一番本人一人になった時のことを考えてあげなければならないのに・・、今日は反省ばかり。今日、学んだことを今日からしっかり活かせる生活をしたいと思いました。今日のお話は、当事者である本人と一緒に受ければよかったと思います。親の私だけではもったいないと思いました。
・北九州にも“ぶ~け”のような素晴らしい施設ができることを願います。
・感動しました!。愛を感じました!。幸せになってもらいたい、という言葉、考え方に感動しました。
・本人の人生を本人が決めて進んでいくことの大切さを改めて学んだような気がします。私も、子どもが望む人生を歩めるように支えていきたいと思いました。
・テキストを購入し、私自身が学んでみたいと思いました。そのうえで、子ども(当事者)に読ませるかどうかを考えてみたいと思います。
【支援者】
・本来は、しっかり伝えていかなければいけない性の問題であるが、伝えることができていないのが現状である。当事者の立場を考え、必要なことを伝えていきたいと思います。
・ささやかな願いをかなえてあげられないなら福祉とは言えない、という言葉が一番印象に残っています。一人暮らしがしたい、結婚がしたい・・、本人たちが抱えている、当たり前の願いを当たり前にかなえられる支援にしていけたらと思いました。
・障害者の性、妊娠、出産、子育てなど、どこかあきらめていた、タブー視されていた部分の取り組みが聞けて大変学びになりました。
・(制度が)ないからできないではなく、「ないから作っていこう」、「どうやったら実現できるのかを考えていく」のが素晴らしいと感じました。
・話を聞き、親の支援も大切だと感じました。利用者と親両方のサポートをしていくことで幸せになると感じました。
・本人の意思を常に確認して取り組んでいくことは、当たり前のことと思われると思うが、日々の支援の中でつい見失う視点なので、改めて、支援者の育成の中で言い続けないといけない視点だと感じた。
・幸せに生きていくという利用者の思いを支援者が協力していく環境があるというところに感動しました。利用者にとって、心強い(相談や体験ができること)ことだと思いますし、その中で、本人の意思決定を尊重しながら継続してサポートしていく気持ちを持って支援することを私も心掛けて取り組みたいと思います。
・豊かな生活とは何か?、を支援者としてずっと考えていくこと。それを支援しながら伴走することの必要性、重要性を再認識しました。からだ探検隊の取り組み、内容はとても興味深く、分かりやすく可視化できるような工夫をされるなど、一度、実際に参加して体験し、勉強したいと思いました。
・・などなど
さまざまに刺激を受けた、時間だったと思います。
また、今回は黙とうから始め、会場に能登半島地震への募金箱も設置させていただいたところ、12,738円が集まりました。23日に、サザエさん基金に振り込ませていただきました。ご協力ありがとうございました<m(__)m>。
引き続き、カフェ&マルシェ 木町家のカウンターに募金箱を設置いたしました。
黙とう
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